去年、新品の土で育てたミニトマト。猛暑のせいもあって思ったほど収穫できませんでした。
そのせいでモチベーションも低め。土を全部入れ替えるのも正直かなり大変です。
というわけで今年は連作上等で、手元にあるもので土を整えて接木苗の「甘っこ」を植えてみました。「連作障害ってどのくらい怖いの?」を身をもって実験中です。
ミニトマト「甘っこ」の特徴
「甘っこ」は、丸種(まるたね)株式会社が開発した、美味しさで非常に人気のあるミニトマトの品種です。その名の通り、糖度が8〜10度と高く、適度な酸味とのバランスに優れていると評判です。
果実はツヤのある鮮やかな赤色で、プラム型というよりも球形になりやすい品種です。この品種の優れた点は以下の通りです。
- 裂果しにくい:実が割れにくい(裂果しにくい)性質を持っています。そのため、甘みや栄養が最大限に詰まった状態で収穫することが可能です。
- 鮮度が長持ちする:収穫後もヘタ(ガク)がしおれにくく、新鮮な見栄えと食感が長持ちします。
- たくさん収穫できる:1段の房に20〜40個もの実をつける多収穫向けの品種です。
裂果しにくくたくさん収穫できるのは、家庭菜園で嬉しいポイントです。
私はまだ収穫できていないので味についてはレポできませんが、初収穫が楽しみです。食べたら追記しますね。
今回私が選んだのは「甘っこ」の接木苗。接木苗というのは、土台部分に病気に強い品種、その上に美味しい品種をつなげた(接木した)もの。

土を入れ替えずに植える私は、土台部分が病気に強い接木苗の方が安心感があります。
土を入れ替えない連作障害対策:手元にあるもので土を整えて植えてみた
接木苗を使うほか、連作障害対策として手元にあるもので土を整えることに。
今年使った鉢は、昨年ナスを育てていた不織布15Lの鉢です。土はほぼそのまま流用しました。土の入れ替えは行っていません。
やったことはこれだけです。
- 目に見える範囲のコガネムシの幼虫を取り除く
- 他の鉢の土を少量混ぜる(微生物の多様性を上げるねらい)
- ダイソーのコーヒーガラ・茶殻堆肥の残りを混ぜる
- 不足分は培養土で補充
- 定植時にマグァンプDを投入
コガネムシの幼虫は、1年使ったプランターには必ずいると言われています。実際、私も10号深型鉢(土の量12L前後)に3匹発見しました。取りきれなかった害虫対策も含めて、マグァンプDを投入しています。
マグァンプDは肥料成分と農薬成分がひとつになったもの。安全性については、こちらに書いています。
土の再生材はホームセンターで見当たらなかったこともあり、使っていません。そもそも再生材は「連作障害を防ぐ」と謳われているわけではないため、連作障害対策として使うのは少しズレているかもしれないとも感じていました。微生物のバランスを整えて栄養を補う、という目的なら手元にあるもので十分かなと。
また、コンパニオンプランツとして、去年こぼれた種から自然に発芽したシソを1株、同じ鉢に移植しました。
シソは本当に手間なく育てられます。
「甘っこ」定植から現在までの経過
4月12日に定植しました。今年はホームセンターを3店舗回っての購入です。去年の猛暑で思ったほど収穫できなかったこともあり、暑さに強い品種(サマー千果など)もいろいろ探しましたが見つからず、最終的に接木苗の「甘っこ」に決めました。
本当は花が咲いている苗が良かったのですが、見当たらなかったので30cmほどの高さに伸びているものを選びました。
定植から約2週間経った現在、高さ45cmくらいに育っています。

最初のつぼみが確認できました。今のところ連作障害らしき症状は出ていません。葉の色も悪くなく、株全体的に元気そうです。

昨年はあんどん仕立てに挑戦しましたが、今年は一本仕立てに変更しています。ベランダでは高さが出ると困りますので、芯止めで対応する予定です。
5月1日 一番花を確認

つぼみを確認してから数日後、最初の花(一番花)が咲いているのを確認しました。
私は今これを書いていて知ったのですが、「一番花を摘み取るべき」という意見があるそうです。
最初の花は株が小さいうちに実をつけてしまうので、株への負担が大きい。花のうちに(あるいは実が小さいうちに)摘み取ってしまうことで、最終的な収穫量がアップするそう。
去年、思ったほど収穫できなかったのが気になっているので、今年は一番花を摘み取りました。
写真のように一輪だけ、ピンポイントに手で摘み取ります。


咲いたばかりの花を摘み取るのはもったいない感じがしますが、今は株の充実を優先させます。
*その後調べたところ「一番花は摘み取らない方がいい」とわかりました。
5月10日 最初の実を確認

最初の実がついているのを確認。
一番花は摘み取ったので、2番花が結実しました。
株の高さは55cmほどに成長。毎日目に見えて成長しています。わき芽取りが大変なくらい。
今年は1本立てですので、わき芽は一つ残らず摘み取ります。
5月下旬 強風で房が取れてしまう

強風ですでに実がついている一番目の房がねじ切れて取れてしまいました…これにより、一番花を摘むとか、摘まないとかの話はまるで無意味に。
ちなみに連作障害とは全く関係ないです。
5月末 120cm支柱のてっぺんに到達
今年は1本立てで真っ直ぐ上に伸ばしているので、早くも120cm支柱のてっぺんに到達しました。
120cm支柱の下30cmほどは地面(鉢の中)に埋まっているため、実際のミニトマトの高さは90cmくらいになります。
「ミニトマトが支柱のてっぺんまで届いたらどうしたらいいの?」対策はこちらの記事にまとめています。
我が家で使っているのは、ネジ式で接続できるタイプの支柱なので、追加で支柱を接続してこれからも伸ばしていこうと思います。
6月上旬 順調に実がついて 鈴なりに

1段目の房が取れてしまうというトラブルがありつつも、順調に実がついています。
去年育てた純あまとアイコは、先端まで結実するのに時間がかかりましたが、今年育てている甘っこは茎に近い方から先端まで一気に結実する印象です。
もちろん去年とは栽培環境が違うので簡単に比較できませんが、今年の私の栽培環境では、甘っこは結実しやすく、鈴なりになりやすい傾向があります。
わたしこの感じだと、房ごと収穫する房どりにも挑戦できるかも?
ただ、今年の収穫まではまだまだかかりそうです。同時期に植え付けした去年は、今頃(6月初め)には収穫できていました。最初の房を強風で失ってしまったのが痛いです。
6月上旬② 追肥をする
今年は古い土+植え付け時のマグァンプDで肥料&殺虫を狙いました。ただ、マグァンプDはおよそ1ヶ月で効果が切れると言われています。



植え付け(使用時)から約2ヶ月経過。とっくに効果が切れていますね…。
実がたくさん付いてきたこのタイミングで追肥を行うことにしました。前回は殺虫剤成分入りのマグァンプDを使いましたが、収穫が近い今回は肥料だけ与えたい。
そこで使ったのは、手元にあった「プロミック いろいろな植物用」です。
名前の通り、花・野菜・観葉植物など、いろいろな植物に使えるので、1つ持っておくと便利です。パッケージにミニトマトの写真が入っているので安心して使えます。
ラムネ大の錠剤タイプで、土の上に置くだけでおよそ2ヶ月間効果があるとされています。株元に置くと肥料焼けの危険があるため、鉢の中で株からなるべく離れたところに置きます。
7〜9号鉢に4錠と書いてあるため、10号鉢の場合、5錠が目安です。しかし、私は肥料をやり過ぎてつるボケすることが心配だったため、10号鉢で4錠使いました。生育がイマイチ・肥料が少なそうだと感じたら後から1錠足せばいいです。
6月中旬 下の方の葉に黒い斑点を発見


下の方の葉に黒い斑点を発見。
これは、
- 生理障害(病気ではない)
- 斑点細菌病、黒斑病などの病気の可能性
どちらもあり得ます。
Geminiに画像を見せて聞いたところ「斑点細菌病の初期の可能性もあるが、特徴的な黄色い縁取りが見られない」「生理障害・老化の可能性が高い」との回答でした。
ただ、斑点細菌病は「梅雨の時期などに多く、下の葉から小さな黒い斑点が広がっていく」という特徴があります。私のミニトマトもこの条件に当てはまっているので、少し気になります。
こちらの葉は斑点が多いため、とりあえずちぎって捨てることにしました。





こういう時、連作しているといらぬ不安が出てくるのよね〜。
その後
1ヶ月ほど経ちましたが、他の葉に斑点が広がったりはしていません。生理障害だったようです。
6月中旬② 実が赤くなり始める


実が色づき始めました。
実が赤くなるまで何日かかるのかはこちらの記事に詳しく書いています。
6月中旬③ 初めての収穫


実が色づき始めてから5日後、今年初めての実を収穫しました。去年より約2週間遅れの収穫です。これは最初の房が取れてしまったことが影響していると思います。
ただ、今年はすでに気温がかなり上がってきているため、次々と実が赤くなっています。


ペットボトルキャップと大きさを比較してみました。甘っこの実は丸型で、ペットボトルキャップよりひと回り大き苦なりました。(先端の実はこれよりやや小さめです。)
【甘っこの甘さについて】
肝心のお味は…自然な甘さで美味しい!青臭さが少なく、濃厚というよりさっぱりとした味わいです。皮も薄めで食べやすい。
個人的に今まで栽培した品種と比較した、甘さランキングを作ってみました。
純あま >> アイコ > 甘っこ >> スーパーの一般的なミニトマト
「甘っこ」という名前から「すっごく甘い」「デザートみたいな甘さ」を想像していると、「あれ?思ったほど甘くない。」と思うかもしれません。実際、プラム型の純あまやアイコの方が甘いと感じました。もちろん、栽培環境による違いもあるかと思いますが、私の栽培経験ではこのようなランキングになりました。
しかし、この自然な甘さがお弁当やサラダに合いやすい。うちの家族は甘すぎる野菜が苦手なため、このくらいがちょうど良いです。食べやすくて美味しいミニトマトを作りたい方におすすめできる品種です。
「ミニトマトを甘くするために、水やりしない方がいい」という説についてはこちらの記事で詳しく書いています。
6月下旬 順調に収穫、液肥を追加
1日1個ペースで収穫が続いています。(房どりは待ちきれないため、断念)
すでに7段目まで実をつけており、非常に順調です。
前回の6月上旬の追肥から、すでに10日ほど経過していますが、ガッツリ肥料不足サインが出ていました。
肥料不足サインについてはこちらの記事で詳しく書いています。
そこで、液肥の「ハイポネックス」を使用しました。
ハイポネックスはジョウロで薄めて水やり感覚で施肥できるので、とても楽です。
ジョウロが4Lサイズなので、なみなみ水を入れて、そこにキャップ1/3くらいのハイポネックスを追加。計算上は約600倍になるはずです。ジョウロで正確に計るのは難しいので、気持ち薄めで作りました。
固形肥料よりも液肥の方が効果が早いと聞くので、気をつけて観察してみます。
液肥使用から2日後


葉先に変化が現れました。


葉先の丸まりが元に戻りました。液肥をあげる前と比べるとバンザイ状態がやや改善?
肥料が追いつかない
規定の倍のペース、4〜5日に1回液肥をあげていますが、全く追いつきません。
茎は細いまま。むしろ上に伸びた分液肥をあげる前より細くなっている?
株の充実よりも実や上に伸びる方に栄養が使われている感じ。実は6段目、花は8段目までついています。
しばらくは水やりのたびに液肥をあげるようにします。
7月上旬 つる下ろしを行いました
180cm支柱のてっぺんに到達。花房も9段目までついています。
もはや私の背丈を超えてしまい、お世話もしづらくなってきました。
ここで迷うのが「摘心する」か「つる下ろしするか」です。
摘心すると、それ以上伸びなくなります。収穫できるのも9段目のミニトマトで最後。真夏には株の勢いも落ちてくるため、それでも良いかもしれません。
ただ、最終的に私は「つる下ろし」を選択しました。一番下の房の収穫がまだ終わっていないため、葉かきをどのくらいするかで迷いましたが、混み合っている部分のみ・3枚程度減らしてつる下ろししました。
7月中旬 葉かきを行う


一番下の段の収穫もだいぶ進んだため、葉かきを行いました。
つる下ろしにより混み合っていた部分がさっぱりしました。
肥料不足サインが消えたため、液肥をあげるのをやめました。
7月下旬① 実の変形 高温障害?


7段目以降につく実が縦長に変形しています。色もなんだか白濁している感じ。
甘っこはプラム型ではなく、今までについた実はほぼ球形でした。
最近は35°Cを超える猛暑日も連発していますので、高温障害かもしれません。


一見球形っぽい実もいびつに変形しています。写真は尻腐れ病?と思って取って確認した実です。
高温障害については、こちらに詳しくまとめました。
7月下旬② 摘心


これ以上の暑さには耐えられないと考え、10段目までの花を残して、摘心しました。
今実っている実の収穫が終われば、今年の甘っこ栽培は終わりになります。
結果報告(追記予定)
現在栽培中です。夏の高温期を越えた時点と、収穫が終わった時点で結果を追記します。
確認したいのは主にこの2点です。
- 連作障害らしき症状(萎凋病・生育不良など)が出たかどうか
- 昨年と比べて収穫量はどうだったか
結果次第では「接木苗があれば連作も怖くない」になるかもしれないし、「やっぱり鉢植えの連作はやめた方がいい」になるかもしれません。どちらに転んでも正直に報告します。
これからの高温期にどうなるか、が本番です。夏を越えて収穫まで至ったかどうか、連作障害らしき症状が出たかどうかを秋に追記します。
2025年に栽培した「アイコ」「純あま」の記録はこちら。



















