「加味帰脾湯(かみきひとう)はうつに効くの?」 「実際に飲んだ人のブログを読みたい」
そう思って、この記事に辿り着いたのではないでしょうか。
私はうつ病の治療を始めて5年。 抗うつ薬などの西洋薬を飲んでいますが、なかなかスッキリしない日々が続いていました。
そんな中で処方されたのが、この漢方薬です。 3ヶ月間じっくり服用してみた結果、私の正直な感想はこうです。
「一部の症状にはしっかり効いた。でも、期待しすぎは禁物」
この記事では、私が感じたリアルな変化や、逆に変わらなかったことを包み隠さずお伝えします。
今のあなたのしんどさを軽くするための、一つの判断材料になれば嬉しいです。
※この記事は、うつ症状で通院中の筆者が、医師の処方で「加味帰脾湯」を服用した体験談です。効果の感じ方には個人差があります。服用については必ず医師の指導を受けてください。この記事によるいかなる結果にも責任は負いかねます。
私が「加味帰脾湯」を飲み始めた理由と当時の症状
私は数年前から精神的な不調があり、通院しています。
抗うつ薬や睡眠薬を飲んでいますが、どうにも「あともう一歩」がスッキリしません。 そんな停滞感の中で、医師から提案されたのが加味帰脾湯でした。
当時の私の状態は、こんな感じです。
- ひどい不眠(夢ばかり見て眠りが浅い)
- 常に不安やイライラがある
- 立ちくらみ、脳貧血のようなフラフラ感
- 顔や手が黄色く、血色がとにかく悪い
- 一日中横になっていたいほどのだるさ
一言でいうと、「心も体もエネルギー切れ」の状態でした。
「漢方なら、この複雑なしんどさを底上げしてくれるかも……」 そんな期待と不安が入り混じった気持ちで、服用をスタートしました。
また、同じ時期に自律神経症状を治したくて鍼灸にも通っていました。鍼灸に1年間通った体験談はこちらに書いています。
【体験談】加味帰脾湯を3ヶ月飲んで「効いたこと」
結論から言うと、体調の「底上げ」には確かな手応えがありました。 特に驚いた変化は、以下の3点です。
一番の変化は「顔色」。黄色さが消えた
服用してしばらく経つと、家族からこう言われるようになりました。 「あれ?最近、顔が黄色くないね」
以前は鏡を見るたび、土気色というか、顔色の悪さにギョッとしていました。 それが目に見えて血色が良くなり、肌が白く見えるようになったんです。
加味帰脾湯の「血(けつ)を補う」という効果を、身をもって実感した瞬間でした。
※顔色が黄色い場合、肝機能障害などの可能性もあるため、心配な方は医療機関で血液検査などを受けることをおすすめします。筆者の場合、毎年健康診断で血液検査を受けていて、特に肝機能の問題はなかったため漢方での治療となりました。
立ちくらみの頻度が減った
座り仕事から立ち上がった時の「クラッ」とする感じ。 これが明らかに減りました。
脳に血が巡っていないような不安感が軽くなったのは、大きな収穫です。
「少しだけ」動ける時間が増えた
劇的ではありませんが、以前よりは「だるくて一歩も動けない」という時間が短くなりました。
気力が満ち溢れるわけではないけれど、 「今日は少しだけ家事をしようかな」 と思える日が増えた気がします。
正直に書く。加味帰脾湯で「変わらなかったこと」
体調の底上げは感じたものの、一方で期待していたのに変化がなかった症状もあります。
不眠やイライラへの効果は薄かった
加味帰脾湯は「不眠」に効くとされていますが、私にはあまり変化がありませんでした。
頭がビリビリして落ち着かず、眠れない感じ。 東洋医学でいう「気が上に昇っている」ような感覚は、そのままでした。 結局、睡眠薬は手放せませんでした。
寝つきが悪いときは、無印良品のクリームを使ったセルフケアも試しています。▶︎[アロマクリームでリラックス&安眠。無印のクリームを使った作り方]
また、疲れが溜まるとどうしてもイライラしてしまい、時には「かんしゃく」を起こすことも。 感情のコントロールについては、大きな変化は感じられませんでした。
「うつそのもの」が劇的に治るわけではない
一番お伝えしたいのは「加味帰脾湯を飲んだからといって、うつが一気に寛解するわけではない」ということです。
気分の落ち込みがパッと晴れたり、抗うつ薬をすぐにやめられたり……といった魔法のような効果はありませんでした。
あくまで、「ボロボロだった体の土台を少し整えて、間接的にラクにしてくれる」。 そんな立ち位置の漢方だと感じました。
漢方で「体の土台」を整えるのと同時に、私はAIを使って「心の整理」も試みています。 ですが、理想のAIメンターを作ろうとして逆に追い詰められてしまった失敗談もあり……。 ▶︎ AIメンターを「カスタム指示」で作って後悔した話。正論で追い詰められる罠と脱出法
飲んで分かった「加味帰脾湯」が合う人・合わない人の特徴
3ヶ月服用してみて、この漢方は向き不向きがはっきり分かれると感じました。 あくまで私の体験ベースですが、参考にしてみてください。
加味帰脾湯が合いそうな人
- 我慢強くて、疲れを溜め込みがちな人
- 顔色が青白い、または黄色っぽくて血色が悪い人
- 立ちくらみや動悸など、貧血のような症状がある人
- 胃腸が弱く、食べてもエネルギーになりにくい人
「血(けつ)」が足りず、心身ともにスカスカになっているタイプには、じわじわと効いてくるはずです。
加味帰脾湯が合いにくそうな人
- イライラや怒りが抑えられない人
- のぼせが強く、頭に血が昇っている感覚がある人
- 気分の落ち込みだけをピンポイントで治したい人
私はどちらかというと「イライラ」や「頭のビリビリ感」が強かったので、加味帰脾湯だけではカバーしきれなかったのかもしれません。
漢方は「今の自分の状態(証)」に合っているかどうかが、何より大切だと痛感しました。
【市販薬で試してみたい方へ】
加味帰脾湯は、病院で処方してもらう以外に、ドラッグストアやネット通販でも購入できる「第2類医薬品」です。
「病院に行くほどではないけれど、まずは数日分だけ試してみたい」 「自分の体質に合うか、手軽に確認したい」
という方は、市販の小容量パッケージから始めてみるのも一つの手です。
【チェック】加味帰脾湯の市販薬(例)
- クラシエ加味帰脾湯エキス顆粒(24包:8日分など)
- ロート和漢箋 加味帰脾湯(錠剤タイプで飲みやすい)
まずは1週間ほど飲んでみて、胃腸の具合や睡眠の質に変化があるか様子を見るのがおすすめです。
[クラシエ加味帰脾湯エキス顆粒 8日分]
[ロート和漢箋 加味帰脾湯(錠剤タイプ)]
もちろん、症状が重い場合や、すでに他の薬を飲んでいる場合は、自己判断せずに医師や薬剤師さんに相談してくださいね。
その後の経過|漢方を変えて気づいた「自分に合う」の探し方
結局、私は加味帰脾湯を6ヶ月間服用したあとに卒業しました。 その後は、自分の「今の症状」に合わせて処方を変えてもらっています。
漢方の変遷と現在の体調
今は、不安感やかんしゃくにアプローチする処方を続けています。具体的には、「四逆散×四物湯」や「柴胡加竜骨牡蛎湯×甘麦大棗湯」といった処方です。
この記事を最初に書いた時期と比べると、今のほうが格段に元気です。
- 立ちくらみや顔色の悪さは、ほぼ解消された
- 家の中での活動なら、スムーズに動けるようになった
加味帰脾湯で一度「体の底上げ」ができたからこそ、次のステップに進めたのかもしれません。
「四物湯×四逆散」を飲んだ体験談はこちらに書いています。
▶︎[四物湯×四逆散はうつ・イライラに効いた?4ヶ月服用した私の体験談]
漢方は「今の自分」に合わせるもの
半年以上、いろいろな漢方を試して感じたことがあります。 それは、「その時々の自分に合ったものを見つけるのは、少し時間がかかる」ということ。
同じ「うつ」という悩みでも、血が足りないのか、気が滞っているのか、あるいは熱がこもっているのか……。 その原因によって、選ぶべき漢方はガラッと変わります。
もし今「加味帰脾湯を飲んでいるけど、イマイチ効果がわからない」と感じているなら、それはあなたの体質が少し変化しているサインかもしれません。
まとめ|加味帰脾湯を検討している方へ
私の場合、加味帰脾湯は「劇的にうつが治った!」という魔法の薬ではありませんでした。 最後に、3ヶ月飲んで感じたことをまとめます。
- 血色が目に見えて良くなり、顔の黄色さが抜けた
- 立ちくらみが減り、動くための「底力」がついた
- 不眠やイライラ、抑うつ感そのものへの効果は薄かった
加味帰脾湯は、「心も体もエネルギー切れで、血の巡りが悪くなっている人」には、確かな助けになる漢方だと感じました。
もしあなたが「飲んでいるけど効いているか分からない」「自分に合っているか不安」と感じているなら、一度医師や漢方相談で今の状態を詳しく伝えてみてください。
漢方は「今の自分」に合わせて調整していくもの。 焦らず、ゆっくりと、あなたの心と体にフィットする治療法が見つかることを願っています。
まず手軽に試してみたい方はこちら。
この記事の続編「四物湯×四逆散を飲んだ体験談」はこちらに書いています。
「柴胡加竜骨牡蛎湯」と「甘麦大棗湯」を飲んだ体験談はこちら。
漢方と同じく東洋医学の鍼灸に1年間通った体験談はこちらに書いています。





