この記事では、うつのある私が加味帰脾湯を3ヶ月間飲んで効果が感じられたこと・変わらなかったことをお伝えしていきます。
この記事の結論を先にまとめます。
私の場合、加味帰脾湯は「一部は効いたけれど、期待していたほどではなかった」というのが正直な感想です。
- 血色が良くなり、立ちくらみは明らかに減った
- 体のだるさや気力は、少しだけ改善した
- 一方で、不眠やイライラ、抑うつ感への効果はほとんど感じなかった
加味帰脾湯は「誰にでも効く万能な漢方」ではなく、体質や症状のタイプによって合う・合わないがはっきり分かれる薬だと感じました。
「加味帰脾湯って本当に効くの?」「うつ病にも効果があるの?」と気になっている方の判断材料になれば嬉しいです。
加味帰脾湯とは
加味帰脾湯は14種類の生薬を組み合わせた漢方薬です。
漢方製剤「加味帰脾湯(かみきひとう)」は、消化器のはたらきを助けながら、足りない「血(けつ)」を増やして不眠を改善するお薬です。「血(けつ)」を補ったり、「気」をめぐらせたりする処方(生薬)によって、気持ちを落ち着かせることで、精神を安定させる作用があります。「加味帰脾湯」は、血色が悪く、貧血気味で、精神的なストレスや不安感、不眠、焦りなどの神経症状(イライラだけではなく)がある方、胃腸が不調な方などに使用されるお薬です。
「血(けつ)」を補うとともに、「気」の巡りを改善する漢方が加味帰脾湯です。
加味帰脾湯を飲む前の症状
私は5年ほど前から精神的な不調があり、通院しています。
抗うつ薬、抗精神病薬、睡眠薬を服用していますが、いまいちすっきり治りません。
以上を前提に、加味帰脾湯を飲む前の症状をざっとまとめてみました。
- 不眠
- 夢見が多い
- 抑うつ
- イライラ、不安
- 立ちくらみ、脳貧血っぽい感じ
- 血色が悪い(手や顔が黄色い)
- 体がだるく、ほとんど一日中横になっている
- 気力が湧かない
- 疲れやすい
ひとまとめにできない複数の症状があり、西洋薬がうまく効かずに困っていました。
加味帰脾湯は本当に効いた?【うつ病の私が3ヶ月飲んだ結果】
- 血色が良くなり、肌が白く見えるようになった
- 立ちくらみの頻度が減った
- だるさがややマシになった
- 気力が少し改善した
目に見えて血色が良くなりました!
以前は「顔が黄色い」と言われていたのですが、
「あれ?最近顔が黄色くないね。」と言われるほどです。
これは加味帰脾湯の「血を補う」効果のためではないかと思っています(素人の見解です)。
そのほか、何となく飲む前より元気になったような気がします。

そうは言っても季節の変わり目である2月〜3月はしんどかったです。
一方で、加味帰脾湯を飲んでもあまり変化がなかったこともあります。
こちらにまとめてみました。
- 不眠
- イライラ、不安
- 疲れやすさ
不眠は、頭がビリビリして落ち着かず眠れない感じ。
東洋医学でいうと、気が上に昇っているような感じでしょうか。
加味帰脾湯は不眠に効くとされていますが、個人的にはあまり変化を感じませんでした。(睡眠薬も飲んでいます。)
また、疲れやすく、疲れるとイライラしてしまいます。
ひどい時には「かんしゃく」を起こすこともあります。
結論から言うと、私の場合、加味帰脾湯で「うつ病そのものが良くなった」という実感はありませんでした。
気分の落ち込みが一気に軽くなったり、前向きになれたりといった変化はなく、抗うつ薬をやめられるほどの効果も感じていません。
そのため、「うつ病に直接効く」というよりは、体調を底上げすることで間接的にラクになる可能性がある漢方だと感じました。
私の場合、体が少し動きやすくなったことで「今日は少しマシかも」と思える日が増えた一方、気分の落ち込みや不安感そのものが改善した感覚はありません。
「加味帰脾湯=うつに効く」と期待しすぎると、効果を感じられずにがっかりしてしまうかもしれませんが、体の不調が強いタイプのうつ状態には合う人もいるのではないかと思います。
加味帰脾湯が合いやすい人・合いにくい人【体験談ベース】
あくまで私自身の体験と、医師のブログ・漢方の考え方を踏まえた個人的な整理ですが、加味帰脾湯は向き不向きが分かれやすい漢方だと感じました。
加味帰脾湯が合いやすそうな人
- 我慢することが多く、疲れを溜め込みがち
- 血色が悪い、貧血っぽい
- 立ちくらみや動悸がある
- 不眠があり、胃腸も弱り気味
加味帰脾湯が合いにくそうな人
- イライラや怒りが前に出やすい
- のぼせや胃の熱感が強い
- 即効性を強く期待している
- 気分の落ち込みをピンポイントで改善したい人
私はどちらかというと「イライラが強いタイプ」なので、加味帰脾湯の良さを最大限には引き出せなかったのかもしれません。
その後の漢方の変更と現在の体調
その後、加味帰脾湯は6ヶ月間飲んだ後に服用をやめました。
それから、よりイライラに効きやすい漢方(四逆散)を処方してもらい
3ヶ月間飲んでいました。
現在は、不安やかんしゃくに効きやすいとされる
柴胡加竜骨牡蛎湯と甘麦大棗湯を処方してもらっています。
漢方薬による効果かどうか正確にはわかりませんが、この記事を初めて書いた7ヶ月前よりは格段に元気になりました。
立ちくらみや血色の悪さはほとんどありません。
気力不足や疲れやすさも、健康な人と同じとはいきませんが
ずいぶんマシになり、家の中での活動なら困ることも減りました。
一方で、イライラや不安はあまり良くなっていないように思います。
かんしゃくについてはむしろひどくなっていた時期もありました。
個人的な感想としては、
漢方薬はその時その時の体の状態に合ったものを見つけるのが難しいと感じています。
これからも漢方薬だけでなく、生活習慣の改善・維持も続けて
ゆっくりでも少しずつ良くなっていくといいなと思っています。
※この記事は、医師の処方のもとで漢方薬を服用した個人の体験談です。効果や感じ方には個人差があり、うつ病の治療効果を保証するものではありません。症状がある場合や服用を検討している場合は、必ず医師・薬剤師に相談してください。
まとめ
- 血色が目に見えて良くなった
- 不眠やイライラにはあまり効果がなかった
- 漢方相談でちゃんと診てもらいたい。
私の場合、加味帰脾湯は「劇的に効いた!」という感じではありませんでしたが、血色や立ちくらみなど、身体面では確かな変化を感じました。
一方で、不眠やイライラ、抑うつ感への効果はあまり感じられず、「うつ病に直接効く漢方」という期待には届かなかったのが正直なところです。
加味帰脾湯は、体質や症状が合えば力を発揮する漢方だと思います。
もし「効いているのか分からない」「自分に合っているのか不安」と感じている方は、漢方相談などで一度しっかり体を診てもらうのも一つの選択肢かもしれません。


