
加味帰脾湯って効果があるの?

3ヶ月飲んだ結果を紹介するよ〜〜
この記事では、うつのある私が加味帰脾湯を飲んで変わったこと・変わらなかったことをお伝えしていきます。

患者目線のレポートが読みたい方必見です!

素人意見だから、実際に服用する際は医師・薬剤師に相談してね!!
加味帰脾湯とは
加味帰脾湯は14種類の生薬を組み合わせた漢方薬です。
配合生薬は、黄耆(おうぎ)、竜眼肉(りゅうがんにく)、人参、白朮(びゃくじゅつ)、当帰、茯苓(ぶくりょう)2)、酸棗仁(さんそうにん)、遠志(おんじ)、木香(もっこう)、甘草、生姜、大棗(たいそう)、柴胡(さいこ)、山梔子(さんしし)の14味である。12味からなる帰脾湯に、柴胡と山梔子が加えられた組成となっている。

知らない漢字が多くてよくわからないよ!笑

クラシエさんが加味帰脾湯の作用をわかりやすく書いてくれてるよ!
漢方製剤「加味帰脾湯(かみきひとう)」は、消化器のはたらきを助けながら、足りない「血(けつ)」を増やして不眠を改善するお薬です。「血(けつ)」を補ったり、「気」をめぐらせたりする処方(生薬)によって、気持ちを落ち着かせることで、精神を安定させる作用があります。「加味帰脾湯」は、血色が悪く、貧血気味で、精神的なストレスや不安感、不眠、焦りなどの神経症状(イライラだけではなく)がある方、胃腸が不調な方などに使用されるお薬です。
「血(けつ)」を補うとともに、「気」の巡りを改善する漢方が加味帰脾湯。
加味帰脾湯を飲む前の症状
私は2020年夏に精神的不調を感じ、それからずっと心療内科・精神科に通っています。
診断は「うつ病」ですが、何らかのトラウマ性疾患(複雑性PTSDなど)の可能性も指摘されています。
抗うつ薬、抗精神病薬、睡眠薬を服用していますが、いまいちすっきり治りません。
以上を前提に、加味帰脾湯を飲む前の症状をざっとまとめてみました。
- 不眠
- 夢見が多い
- 抑うつ
- イライラ、不安
- 立ちくらみ、脳貧血っぽい感じ
- 血色が悪い(手や顔が黄色い)
- 体がだるく、ほとんど一日中横になっている
- 気力が湧かない
- 疲れやすい
加味帰脾湯服用3ヶ月後の変化
- 血色が良くなり、肌が白く見えるようになった
- 立ちくらみの頻度が減った
- だるさがややマシになった
- 気力が少し改善した
目に見えて血色が良くなりました!
同居人にも「あれ?最近顔が黄色くないね。」と言われるほどです。
これは加味帰脾湯の「血を補う」効果のためではないかと思っています(素人の見解です)。
そのほか、何となく飲む前より元気になったような気がします。

そうは言っても季節の変わり目である2月〜3月はしんどかったです。
一方で、加味帰脾湯を飲んでもあまり変化がなかったこともあります。
こちらにまとめてみました。
- 不眠
- イライラ、不安
- 疲れやすさ
不眠は、頭がビリビリして落ち着かず眠れない感じ。
東洋医学でいうと、気が上に昇っているような感じでしょうか。
加味帰脾湯は不眠に効くとされていますが、個人的にはあまり変化を感じませんでした。(睡眠薬も飲んでいます。)
また、疲れやすく、疲れるとイライラしてしまいます。
ひどい時はほとんど発狂状態です^^;
加味帰脾湯は我慢する女性に効く?
加味帰脾湯、もうちょっと効いてくれてもいいような?と思い、ネットサーフィンをしていたところ、こんな記述を発見しました。
以前から感じてたのですが、加味帰脾湯が効く女性は「我慢している」女性という印象があります。(私の個人的感想です。)
親の介護、あるいは義理の父母の介護を、愚痴をこぼさずにしている。
他に代わってやってくれる人がいないから。
私さえ我慢すればいいんだから。
子どもたちには迷惑をかけたくない。
優しい言葉をかけられたら、つい涙が出てきてしまう。
体がだるい。
しっかり寝なくちゃと思うけど、なかなか眠れない。
そんな女性に加味帰脾湯を処方することがあります。
私のように、愚痴や文句ばかり言ってる女性には絶対に効かないと思います。(これも個人的感想です。)
ふ〜〜む。
私のようにイライラが強いタイプは、加味帰脾湯はあまり効かないのかもしれません。
わりと不平不満は溜め込まずに言うタイプです(夫よ、すまんな。笑)
私は鍼灸に通っているのですが、鍼灸院でも、
「肝鬱が進行して心脾両虚になってはいるけど、元々身体が虚弱体質というわけではなさそうだね。」
とのコメントをいただいています。

ますますわからなくなってきたぞ…
加味帰脾湯が効かない場合
コロナ後遺症の主病変は肝臓や脾臓の鬱血にあり、漢方的な表現では胸脇苦満と胃熱がある患者さんが多いです。この状態の身体に柴胡剤単体でコロナ後遺症が治るとは残念ながら思えません。
柴胡と黄連は相対性(バランス)を維持しており、両脇の熱があり柴胡と黄連の両方の薬草が必要な患者さんに柴胡剤の加味帰脾湯を使えば黄連剤適応の胃熱が強くなります。これを考えて見るとき柴胡剤と黄連剤の違いを意識して投与しているのか? 甚だ疑問が残ります。

む、難しい…
私の症状はコロナ禍の2020年ごろに発症しました。
コロナウイルスに感染したかどうかは定かではありません。2019年秋ごろ、咳が厄介な風邪を引きました。今思えばコロナウイルスに感染していた可能性もあります。
外出自粛の影響を含む広い意味でのコロナ後遺症には当てはまるかもしれません。
狭義のコロナ後遺症そのものではないけれど、東洋医学的に身体を見ると同じような感じになっていそうです。
それを踏まえてこちらの文章を読むと、自分には加味帰脾湯が効いているような効いていないような…と感じられることに一定の根拠があるように感じます。
加味帰脾湯を飲むと気血が補われ、最初は元気になった感じがするけど、飲み続けると胃の熱が強まってあまり効いていない感じになる…?(あくまで素人の感想です。)
一度、漢方相談で身体を診てもらいたいですね。
まとめ
- 血色が目に見えて良くなった
- 不眠やイライラにはあまり効果がなかった
- 漢方相談でちゃんと診てもらいたい。
私の場合、加味帰脾湯は効いているような効いていないような…?という結果になりました。
血色が良くなったのは大きな変化でしたが、生活が変わるほど元気が出るかというと…?
お読みいただき、ありがとうございました。