ミニトマトの栽培を始めたばかりの時、最初にぶつかる壁が「脇芽かき」です。
いざやってみようと思っても、「どれが脇芽か分からない」「間違えて花や主枝を切ってしまったらどうしよう…」と不安になりますよね。
また、「脇芽かきを最近知ったけど、すでにジャングル状態でどれがどれだか分からない」という場合もあるかと思います。
この記事では、ミニトマト栽培歴3年の私が、過去の失敗談も交えながら、初心者でも間違いのない「脇芽の見分け方」を分かりやすく解説します。
ミニトマトの「脇芽」とは?一発でわかる見分け方
脇芽が生える場所(主枝と葉の付け根)
脇芽は、縦に伸びる「主茎(しゅけい)」と、横に伸びる「葉」の付け根(脇)から斜め上に生えてくる小さな芽のことです。

別角度からの写真はこちら。

思ったよりたくさん付いていますよね。脇芽は、すでに取っていない限り、葉の付け根には必ずついています。
初心者が迷う「花芽」と「脇芽」の違い
脇芽を探す際、一番怖いのが「間違えて花(花芽)を切ってしまうこと」です。
花芽は、主茎と葉の付け根からではなく、葉の反対側に主茎の途中から直接ニョキッと出てきます。生える場所が全く違うので、付け根から出ているか、茎の途中から出ているかを確認すれば簡単に見分けられます。


なお、芽=頭頂部分と勘違いしてしまう方がたまにいます。頭頂部分(先端部分)はこれから伸びる大事な成長点。脇芽と間違えて取らないように注意しましょう。

見つけ方のコツは「下から上」へ探すこと

脇芽を見落とさないための最大のコツは、株元(下)から上に向かって探すことです。トマトの性質上、下の脇芽ほど成長が早く、上の脇芽はまだ小さくて見つけにくいからです。
実は私自身、栽培1年目の時に脇芽を取っているつもりで、株元近くの脇芽をすっかり見落としていました。気づいた頃には、脇芽が主枝と同じくらい太く立派な枝に成長し、どれが脇芽なのかわからず…自然と「複数本仕立て」のような状態になっていたのです。
その年は、一時期にたくさん収穫できましたが、その後は思ったより早く収穫が終わってしまいました。トマトソースを作るなら良かったのですが、毎日少しずつ長く収穫を楽しみたい私の育て方とは少し違う結果になったのです。
この経験から、「脇芽は見落とすとあっという間に大きくなる」と学び、今は必ず下から順番に確認するようにしています。
すでに大きく育ってしまった脇芽の見分け方
脇芽の成長は非常に速く、1週間見落としただけでも「え、これ脇芽だったの!?」と驚くほどの太さ・長さに育つことがあります。葉がたくさん茂り、花房まで付いている状態になると、枝先を見ただけでは判断がつきません。
もしジャングル化してしまって迷ったときは、枝先ではなく「どこから生えているか」を根元に向かってたどってみてください。どれだけ立派に育って花が付いていても、主茎と葉の付け根(分岐点)から出ているなら、それは脇芽です。
私自身、初年度は株元の脇芽を見落としてしまい、気づいた頃には主枝と見分けがつかないほど大きくなっていました。そんなときは、枝をたどって「生え際」を確認するようにすると確実に判別できます。
なお、「大きく・太く育った脇芽を取るべきか?」は後半部分のQ&Aで解説しています。
なぜミニトマトの脇芽を取る(脇芽かきをする)必要があるの?
株の形を整え、風通しを良くするため
脇芽をそのままにしておくと、葉や枝がジャングルのように密集してしまいます。風通しが悪くなると、湿気がこもり、病気や害虫が発生しやすくなります。まずは株の形をすっきり整え、健康に育つ環境を作ることが第一の理由です。
実に栄養を集中させるため
株全体の風通しと日当たりが良くなることで、結果として実の付き具合が良くなります。
また、脇芽を残しているとそちらにも栄養が分散してしまいます。不要な枝葉を整理することで、根から吸い上げた水分や養分が、主枝や実へとしっかり届くようになり、おいしいミニトマトを収穫することができます。
長く収穫するため
初年度の私のようにうっかり脇芽を放置してしまうと、脇芽の先にも花がつき、一気に実がつくことになります。
これ自体は悪いことではないのですが、結果として株が体力を使い果たして夏の途中で収穫が終わってしまう(枯れ始める)ことがあります。
家庭菜園でミニトマトを作る場合、1日数個ずつ、秋まで収穫を楽しみたい方も多いと思います。そういった場合、脇芽はこまめに取っていった方が長く収穫を楽しむことができます。
失敗しない!正しい脇芽の取り方と注意点

手順:基本は「手で摘み取る」、太い場合は「清潔なハサミ」で
まだ小さく柔らかい脇芽は、指でつまんで左右に倒すようにすると「ポキッ」と簡単に手で折れます。ハサミを使い回すとウイルスなどの病気をうつしてしまうリスクがあるため、基本は手で摘み取るのがおすすめです。
ただし、見落として太く硬くなってしまった脇芽を無理に手で折ろうとすると、主茎の皮までズルッと剥がしてしまう危険があります。太い脇芽を切る場合は、必ず消毒した清潔なハサミを使いましょう。
私はアルコール除菌シートでササっと拭いて消毒しています。
タイミング:晴れた日の「午前中」に行う
脇芽かきは、晴れた日の午前中に行うのが鉄則です。晴れた日の午前中であれば、折った直後の切り口が太陽の光と風ですぐに乾くため、傷口から細菌が侵入するのを防ぐことができます。
雨の日に脇芽を取ると傷口から細菌が侵入するリスクがあるので避けてください。梅雨の時期はなかなか難しいですが、数日くらい放置しても脇芽はそれほど伸びていないはずです。
定植直後は急いで脇芽を取らなくてOK
植え付け直後は環境変化のストレスに注意
苗を畑やプランターに植え付けた(定植した)ばかりの時は、環境の変化によって植物に大きなストレスがかかっています。ミニトマトに限った話ではないですが、まずは新しい環境に馴染ませることが最優先です。
植え付けに必要な作業以外でむやみに触ったり切ったりするのは避けましょう。
焦らず、根が張ってからで大丈夫
そもそも定植直後の小さな苗には、取るべきほど大きな脇芽は育っていません。まずはしっかりと根を張らせることを優先し、株が安定して成長に勢いが出てきてから脇芽かきを始めれば十分間に合います。焦らなくて大丈夫です。
初心者の不安解消!ミニトマトの脇芽かきQ&A
取り除いた大きく太い脇芽の活用方法
見落として大きくなりすぎてしまった脇芽は、ただ捨てるのではなく「挿し木(さしき)」として活用することができます。
切り取った太い脇芽を水につけて根を出させるか、そのまま土に深く挿しておくと、新しい苗として育てることができます。栽培スペースに余裕があれば、ぜひ試してみてください。
私の場合、そのまま土に挿しておくより、直射日光を避けた室内で花瓶に挿しておく方が挿木の成功率は高かったです。
こちらの記事はローズマリー(ハーブ)の挿木についての記事ですが、ミニトマトの挿木にも共通するコツが書いてあります。気になる方はこちらもどうぞ。
まとめ
ミニトマトの脇芽かきについて、重要なポイントを振り返ります。
- 脇芽は「主茎と葉の付け根」から出る。(茎の途中から出る花芽とは違う)
- 見落としを防ぐため、「下から上」へ順番に探す。
- 風通しを良くし、病害虫を防ぐために脇芽を取る。
- 基本は「手」で、晴れた日の「午前中」に行う。
- 定植直後は環境に馴染ませるため、焦って取らなくてOK。
最初は見分けるのに戸惑うかもしれませんが、何度か観察しているうちにすぐに慣れてきます。この記事を参考に、ぜひ自信を持って脇芽かきに挑戦してみてください!
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今年(2026年)育てているミニトマトの栽培記録はこちら。リアルタイムで更新しています。一緒に育てていきましょう!





