最近は、「ミニトマトのわき芽は取らない方がいい」という情報を見かけることが増えました。
一方で、「わき芽は必ず取る」と説明している本や動画もあり、どちらが正しいのか迷ってしまいますよね。
結論からいうと、どちらも間違いではありません。
ただし、地植えとベランダ菜園、家庭菜園と農家栽培では条件が大きく異なります。
この記事では、「わき芽を取る」「取らない」それぞれのメリット・デメリットを整理しながら、初心者におすすめの育て方を解説します。
そもそも「わき芽ってどれかわからない!」という方はこちらもチェック。
結論:初心者は「わき芽を全部取る」のがおすすめ
ミニトマトのわき芽は、必ずしも取らなければいけないわけではありません。
最近では、「わき芽は取らない方がいい」という栽培方法も注目されています。
ただし、それは地植えや有機栽培など、十分なスペースがあり、手間をかけて管理することを前提とした育て方である場合が少なくありません。
ベランダのプランター栽培や家庭菜園初心者なら、まずはわき芽を全部取る「1本立て」から始めるのがおすすめです。
1本立ての場合、主枝だけで育てるため、水や栄養が分散しにくく、安定して長期間育てることができます。もし、わき芽を残して育ててみたい場合は、栽培に慣れてから2本立てに挑戦するとよいでしょう。

なぜ「わき芽は取らない方がいい」という情報が増えているの?
最近は、「トマトのわき芽はすぐに取らない」という栽培方法を紹介する記事や動画が増えています。
例えば、根張りを良くするために、わき芽をある程度伸ばしてから整理する方法や、4本仕立てで育てる方法などがあります。
これらの栽培法自体が間違っているわけではありません。
ただし、
- 地植えで育てる
- 栽培スペースに余裕がある
- こまめに管理できる
- 水や肥料の管理をしっかり行う
といった条件が前提です。
そのため、そのままベランダのプランター栽培に取り入れると、「思っていたのと違った…」となることもあります。
わたし私はわき芽を取らない方法や2本立てなど色々試した結果、1本立てに落ち着きました。
わき芽を取らないメリット
わき芽を残すと、次のようなメリットがあります。
- 花房が増え、収穫量が増える可能性がある
- 葉が増えて光合成が活発になる
- 地植えでは株全体を大きく育てやすい
収穫量を重視する人にとっては、魅力的な育て方といえるでしょう。
わき芽を取らないデメリット。プランター栽培では特に注意!
水切れしやすくなる
わき芽を残すと葉の枚数が増え、蒸散量も増えます。
すると、水分の消費が激しくなり、土が乾きやすくなります。
特に、限られた土の量しかないプランター栽培では、真夏の水管理がかなりシビアになります。
ミニトマトの水やりについてはこちらに詳しく書いています。
実の品質が落ちることがある
枝や葉が増えると、株全体に栄養が分散します。
その結果、
- 実が小さくなる
- 風味が落ちる
ことがあります。
収穫時期が集中しやすい
一気にたくさん実る反面、一気に株が弱ってしまうこともあります。
家庭菜園では、「収穫量が多い=大成功」とは限りません。
「夏の間、毎日少しずつ収穫を楽しみたい」という人には、必ずしも向いているとはいえないでしょう。
病気や害虫のリスクが上がる
葉が茂りすぎると、
- 風通しが悪くなる
- 湿気がこもる
- 害虫が隠れやすくなる
といったデメリットもあります。
特に虫が苦手な人は、葉の茂みの中に虫が潜んでいる状態がストレスになるかもしれません。
【体験談】わき芽を放置したら、一気に収穫して一気に終わった
私も初めてミニトマトを育てた年、わき芽を取り忘れたことがあります。
上の方のわき芽は取っていたものの、地際から生えてきたわき芽を当時はわき芽だとわからず、そのままにしてしまいました。そのため、結果的に「4本立て、5本立て」のような状態に。
深型プランターで育てていましたが、
- 総収穫量はそこそこ多かった(1株あたり200個近く収穫)
- 実が小さくなった
- 風味が劣る実が増えた
- 一気に大量収穫になり、食べきれずトマトソースにした
- 株が早く弱ってしまい、収穫が早く終わった
という結果になりました。
もちろん、大量収穫を楽しみたい人には向いている育て方かもしれません。最盛期には、毎日10数個収穫できるので楽しいです。
ただ、私自身は「毎日少しずつ収穫してサラダやお弁当に入れたい」と思っていたので、イメージしていた育て方とは違いました。
この経験から、家庭菜園では収穫量を最大化することよりも、「長く楽しめること」を重視した方が満足度が高いと感じています。
2本立てはバランス案。でも万能ではない
「収穫量と収穫期間のバランスを取りたい」
「1本立てよりも高さを抑えたい」
そんな場合に選ばれることが多いのが、2本立てです。
2本立てとは、
- 主枝
- 第1花房の下から出る元気なわき芽
の2本だけを育てる方法です。


ただし、2本立ても万能ではありません。
1つの根で2本分を支える状態になるため、
- 水切れしやすい
- 肥料切れしやすい
- 管理がシビアになる
というデメリットがあります。
実際に私も2本立てで育てたことがありますが、鉢が小さかったこともあり、特に夏場の水管理がかなり大変でした。
それに、後半にかけて株全体がバテ気味になり、だんだんと収穫が少なく・実が小さくなっていきました。
もちろん、ミニトマトは夏野菜のため、秋が近づくにつれて収穫量や実の大きさが下がっていくのは普通のことです。でも、大きな深型プランターで放置栽培していた時よりも全体の収穫量が少なく、栽培期間は同じくらい短い。結果として「思ったほど収穫できなかったな…」という印象です。
小さな鉢(9号鉢)栽培で2本立ては合わなかったかもしれない、と思っています。
そのため、初めて育てる場合は、まずは1本立てから始めるのがおすすめです。
「1本立てだと高さが気になる」という方は、こちらもどうぞ。
初心者によくある疑問(Q&A)
- わき芽を取り忘れたら失敗ですか?
-
いいえ、大丈夫です。すぐに失敗が確定するわけではありません。
太く育っている場合は、そのまま2本立てとして育てる方法もあります。
また、取った枝を挿し木にして増やす方法もあります。スペースがあれば試してみてください。
- 太くなったわき芽も取るべき?
-
無理に取る必要はありません。
すでに太くなっている場合は、取った後の傷跡も大きくなるため、株への負担も考えて残す選択肢もあります。
- 花が付いたわき芽も取るの?
-
1本立てで育てる場合は取ります。
もったいなく感じますが、主枝に栄養を集中させることができます。
わき芽の見分け方については、こちらの記事に詳しく書いています。
まとめ
ミニトマトのわき芽に、「絶対の正解」はありません。
ただし、ネットで見かける「わき芽は取らない方がいい」という情報には、地植えや特殊な栽培方法が前提になっているものもあります。
初めて育てる場合は、まずは1本立てから始めるのがおすすめです。
慣れてきたら2本立てに挑戦し、自分の栽培環境に合った育て方を見つけてみてください。











