ミニトマトの誘引中に、2本立てで育てていた片方の主茎を完全に折ってしまいました。
折れた先には花と実が残っていたため、マスキングテープと割り箸で補修。翌日には先端がしおれてしまいましたが、果房を残して切り戻したところ、2個の実は小さめながら収穫できました。
完全に折れた茎は、補修しても元どおりに成長するとは限りません。それでも、折れた位置や実の有無によっては、すぐに切らずに補修を試す意味があります。
この記事では、ミニトマトの茎が折れた直後の対処法と、実際に補修したあとの経過を紹介します。
ミニトマトの茎が折れたら、すぐに状態を確認する
まず、どの部分がどの程度折れているかを確認します。
- 茎の一部や皮がつながっている
- 主茎が完全に折れて離れている
- 葉の付け根から伸びる葉柄が折れている
- 実がつく果房の軸が折れている
葉柄が1本折れただけなら、主茎の成長が止まるわけではありません。
一方、主茎が折れると、その先にある成長点も無くなってしまいます。折れた先を残したい場合は、できるだけ早く固定します。
完全に折れていても、ミニトマトはテープで補修すれば再びくっつく場合があります。
ミニトマトの折れた茎をテープと添え木で補修する方法
折れた部分にテープを巻くだけでは、茎や葉、実の重みを支えきれないことがあります。
傷口を覆うテープに加えて、割り箸などの添え木と支柱を使って固定します。
補修に用意するもの
- 手元にあるテープ
- 割り箸などの添え木
折れた断面を元の位置に戻す
折れた部分の断面の向きを確認して、できるだけ元の位置に戻します。
この時、次に使うテープはあらかじめ手元に置いておくと、すぐに固定できます。
テープで傷口を覆う
断面がずれないように押さえながら、折れた部分をテープで巻きます。
今回は手元にあったマスキングテープを使用しました。
テープには、断面の固定と、傷口の乾燥を抑える役割があります。
ただし、太い茎の場合はテープだけでは支えきれないこともあります。その場合は添え木が必要になります。
割り箸を添え木にする
割り箸を折れた部分の上下にまたがるように当てます。
骨折した場所にギブスを当てるようなイメージです。
割り箸を当てたら、また上からぐるぐるとテープで固定します。
【体験談】完全に折れたミニトマトの主茎を補修した結果
ここからは、実際に完全に折れた主茎を補修したときの経過です。

2本立ての片方が茎の真ん中付近で折れた
ミニトマトを2本立てで育てていたところ、片方の主茎が、だいたい真ん中付近で完全にポキっと折れました。
折れた先には花が1段ついており、2個結実していました。実を残したかったため、すぐに切り取らず、まずは折れた茎をつなぐことにしました。
マスキングテープだけでは再び折れた
手元にあったマスキングテープで断面を合わせ、傷口を巻きました。
ところが、マスキングテープは幅が狭く、粘着力も足りません。何周も巻きましたが、茎の重みを支えきれず、すぐにズレてしまいます。
そこで、割り箸を添え木として当て、茎と一緒に固定し直しました。
テープは傷口を覆うために必要ですが、完全に折れた茎を支えるには、添え木や支柱も必要だと分かりました。
翌日に先端がしおれたため、果房を残して切った
翌日確認すると、折れた先の茎がしおれていました。
補修した部分より先へ、十分に水分が届いていなかったのだと思います。
そこで、実のついた果房は残し、その先にあった茎を短く切りました。これにより、折れた側の茎は成長点を失いました。
実は収穫できたが、折れていない茎より小さかった
残した2個の実は、その後も少しずつ成長。同じ花房の花も結実していきました。
ただし、2本立てのうち、折れていない方の茎についた実と比べると、成長は悪く、小さめ。味も劣るように感じました。
成長点を失い、折れた部分を通して水分や養分を送らなければならないため、補修前と同じようには育たなかったのだと思います。

補修した部分から根が出てきた
いつ茎がつながったと判断すればよいのか分からなかったため、補修に使ったマスキングテープはずっと外しませんでした。
しばらくすると、テープから根っこがはみ出ているのを確認。テープの中で発根していたようです。
今回、傷口がマスキングテープで覆われ、湿度が保たれていたことも、根が出たことに関係していたのかもしれません。
トマトは、茎から不定根と呼ばれる根を出す性質があります。茎の途中からも根を作れるため、挿し木で増やすことも可能です。
折れた茎はどのくらいでくっつく?
折れた茎がくっつくまでの日数は、折れ方や茎の太さ、固定状態によって変わります。
翌日〜2,3日たっても葉や先端がしおれていなければ、折れた先まで水分が届いていると考えられます。ただし、この時点で傷口が完全につながっているわけではありません。
そのため、途中でテープを剥がして傷口を確認せず、葉や実の状態を見ながら固定を続けた方が安心です。
10日ほどで繋がったとか、完全につながるまでは1ヶ月かかったという情報もあります。
私はいつつながったのか分からなかったため、補修に使ったテープは栽培終了まで外しませんでした。
わたししおれてこなければとりあえずOKです!
補修後は傷口を触らず、葉や先端の状態を見る
補修したあと、茎がつながったか気になっても、テープを剥がして傷口を確認しないようにしていました。
せっかく合わせた断面を動かすと、再びずれてしまう可能性があるためです。補修後はテープを剥がさず、折れた先の葉や茎を外から確認します。
しばらく葉や先端がしおれていないか確認する
確認するのは、傷口ではなく、折れた先の状態です。
葉や成長点に張りがあれば、折れた先まで水分が届いています。
反対に、翌日になっても強くしおれている場合は、補修部分より先へ十分に水分が届いていないと考えられます。
多少しおれていても、傷口がつながれば回復することもありますが、つながる前に完全にしおれた部分は回復しにくいです。
回復しない先端は切り戻す
しおれた部分が2,3日経っても回復しない場合は、そのまま残さず切り戻します。
この時、葉っぱを中心に切り、実や花を残すことも可能です。
完全に折れた茎がつながらない場合の対処法
補修しても先端がしおれる場合や、すでに断面が乾いている場合は、元どおりにつなぐことにこだわらず、別の方法へ切り替えます。
折れた部分より下のわき芽を伸ばす
折れた場所より下に元気なわき芽があれば、そのわき芽を新しい主枝として育てられます。
わき芽を1本選び、支柱へ誘引します。
今回の株は2本立てだったため、折れていない方の茎はそのまま成長を続けました。
わき芽について詳しく知りたい方はこちら。
折れた先を挿し木にする
無理につなげず、そのまま挿し木にする方法もあります。
下の葉を減らし、水に挿して発根を待ちます。根がない間は水分を吸い上げにくいため、そのまま真夏の屋外に置いておくとしおれてしまいます。
直射日光の当たらない、室内の明るい場所で管理します。
今回の茎には実がついていたためくっつけるようにしましたが、実がなければ挿し木にしてもよかったと思います。
挿し木について詳しく知りたい方はこちら。ローズマリーを例に、挿し木の基本をまとめています。
根元から折れた場合
株元近くで折れた場合は、折れた場所より下に、わき芽を出せる葉の付け根や節が残っているか確認します。
成長点を失ったミニトマトは新しいわき芽を出しやすくなります。そのため、わき芽を全て取ってしまった…という場合でもあきらめなくて大丈夫。元気なミニトマトなら、今まで取ったところから新しいわき芽が出てくる場合も多いです。
接ぎ木苗の場合、接ぎ木部分より下から出た芽は、購入したミニトマトの品種ではなく台木側の芽です。台木からは美味しいミニトマトを収穫することができません。その場合は、折れた先の挿し木を検討します。
葉の茎(葉柄)が折れた場合も補修できる


主茎ではなく、葉を支えている茎のような部分は葉柄(ようへい)といいます。
私もミニトマトの葉柄を折ってしまったことがあります。皮部分がつながっていたことと、まだ元気な上の方の葉だったため温存したいと思いました。
そこで折れた部分を元の位置に戻し、マスキングテープで固定。
その後、葉はしおれることもなく、そのままくっつきました。葉柄は細くてハリがあるため、添え木は必要ありませんでした。
葉柄が折れた場合も、まだ一部がつながっており、元の位置に戻せるなら、すぐに切り取らず補修を試してもよいでしょう。
ただし、下葉の場合はくっつけずに取ってしまった方が良い場合もあります。取るべき葉についてはこちらにまとめています。
ミニトマトの茎が折れる原因と予防
ミニトマトの茎は、誘引作業や強風、実の重みなどで折れることがあります。
誘引するときに無理に曲げない
伸びた茎を一度に大きく動かすと、硬くなった部分に力が集中します。
支柱から離れた茎を一気に戻そうとせず、少しずつ位置を変えて固定します。
特につる下ろしでは茎を大きく動かすため、固定している麻ひもを一度にすべて外さず、少しずつ下げて結び直す方が安全です。
とはいえ、気をつけていても折ってしまうものです。
私はマスキングテープを使いましたが、茎を巻くようには作られていないため、重さに弱くすぐによれてしまって作業しにくかったです。
折れた茎の補修には、トマトの包帯のような専用品もあります。
「トマトの包帯」は、手で切れる25mm幅の補修材。接着剤を使わず、重ねて巻くことで固定する商品です。折れた枝へすぐ巻き付けられるように作られています。
つる下ろしなど、茎を大きく動かす作業の前に手元に置いておくと安心です。
誘引を終えてからわき芽を取る
誘引前にわき芽をすべて取ってしまうと、作業中に主茎を折ったとき、すぐに伸ばせる代わりの芽がなくなります。
すべてのわき芽を保険として長く残す必要はありませんが、作業の順番を「誘引してからわき芽かき」にするだけでもリスクを減らせます。
そもそもわき芽を取るべきか?が気になる方はこちら。
なお、全てのわき芽を取ってしまっている場合でも、時間はかかりますが、また新しいわき芽が生えてくるのを待てば良いです。
茎や実の重みを支柱へ逃がす
茎が長く伸びたら、固定する位置を追加します。
主茎だけでなく、実が多くついて重くなった果房も、必要に応じて支えます。鉢植えでは、風で支柱ごと傾かないよう、鉢と支柱が安定しているかも確認します。
まとめ|完全に折れてもくっつく場合がある
ミニトマトの茎が折れたら、乾く前に早く断面を合わせ、テープで傷口を覆います。
ただし、テープだけでは茎や実の重みを支えられないことがあります。割り箸などの添え木を当て、折れた部分より上の茎も支柱へ固定します。
補修後は傷口を触らず、葉や先端がしおれていないかを確認します。回復しない部分は切り戻し、接合が難しければ、わき芽や挿し木へ切り替えます。
今回のミニトマトは、完全に折れた主茎を補修したものの、翌日に先端がしおれたため、果房を残して先を切りました。
成長点は失いましたが、ついていた実は収穫できましたし、その後も花が結実しました。
完全に元どおりにならなくても、すでに花や実がついている場合は、すぐに諦めず補修を試す意味はあります。












