家庭菜園をしていると、
「できれば農薬は使いたくないけど、虫は本当に困る…」
と感じることはありませんか?
そんなときに見かけたのが、
納豆菌培養液は虫除けに使えるという情報でした。
納豆なら手に入りやすいし、
環境にもやさしそう。
「それなら試してみよう」と思い、
実際に納豆菌培養液を作って、家庭菜園で使ってみました。
この記事では、
納豆菌培養液を液肥ではなく「虫除け目的」で使った体験をもとに、
- 納豆菌培養液の作り方
- 虫除けとしての使い方
- 実際に使ってみた正直な効果
をまとめています。
先に結論を言うと、
期待しすぎるとガッカリする可能性はあります。
それでも、
「どんな人なら向いているのか」
「どんな使い方ならアリなのか」
は見えてきたので、
同じように悩んでいる方の参考になればうれしいです。
納豆菌培養液は虫除けになる?【結論】
結論から言うと、
納豆菌培養液は「強力な虫除け」を期待すると肩透かしを食らいます。
わたしは家庭菜園での害虫対策として、
きゅうり・シソ・ベビーリーフ・ハツカダイコンに
納豆菌培養液をスプレーして使ってみました。
その結果、
- 虫が「完全に来なくなる」ことはなかった
- ウリハムシなど一部の害虫は、気持ち減った…かも?という程度
- アオムシ・毛虫系には、正直ほぼ効果なし
というのが率直な感想です。
ネット上では
「納豆菌は害虫予防に効く」
「農薬代わりになる」
といった情報も見かけますが、
即効性や確実性を求める用途には向いていないと感じました。
ただし、
- 化学農薬は使いたくない
- 野菜に多少虫がついてもOK
- “予防的”に、環境にやさしい方法を試したい
という人にとっては、
試してみる価値はある虫除け方法だと思います。
この記事では、
納豆菌培養液を「液肥」ではなく、
家庭菜園の虫除け目的で使った体験談を中心に、
- 実際の作り方
- 虫除けとしての使い方
- 効果が弱かった理由
を正直にまとめています。
納豆菌培養液を虫除け目的で作る方法
納豆菌培養液の作り方はいろいろな方法がありますが、
ここでは虫除け目的で使う前提のシンプルな作り方を紹介します。
ポイントは、
- 納豆菌が増えやすい環境を作ること
- 腐敗させないこと
- 安定して培養させること
この3つです。
用意するものを以下にまとめました。
- 納豆 1パック
- きび砂糖(※水量に対して1〜3%)
- カルキ抜きした水
- バケツ
- ペットボトル(完成後の保存用)
このほか、あると便利なものもまとめてみます。
【あると便利】
- 無調整豆乳(200ml程度)
- 観賞魚用エアーポンプ or 酸素が出る石
- 熱帯魚用ヒーター(冬場)
- pH試験紙
材料自体は特別なものはなく、
ほとんどが100円ショップやホームセンターで揃います。
作り方の全体の流れ
大まかな流れは以下のとおりです。
- 水道水のカルキを抜く
- 砂糖(+豆乳)を水に溶かす
- 納豆菌を水に移す
- 酸素を供給しながら培養
- 発酵完了後、保存容器へ移す
発酵がうまく進めば、
1〜2日程度で完成します。
虫除け目的で作るときの重要ポイント
① 酸素が必須
納豆菌は好気性菌なので、
酸素がないと増えません。
- エアーポンプでぶくぶくさせる
- 酸素が出る石を使う
- こまめにかき混ぜる
など、必ず酸素供給をしてください。
放置培養だと、
納豆菌ではなく腐敗菌が増える可能性が高くなります。
② 温度管理(発酵環境)
発酵しやすい温度帯は25〜35℃前後。
- 夏場 → 常温でOK
- 冬場 → ヒーター使用推奨
温度が低いと発酵が進まず、
失敗(腐敗)しやすくなります。
③ におい=失敗のサイン
完成した納豆菌培養液は、
- ほぼ無臭
- もしくは、ほんのり発酵臭
程度です。
強い納豆臭・腐敗臭がする場合は失敗の可能性が高く、
その場合は使用しない方が安全です。
納豆菌培養液の虫除けとしての使い方
納豆菌培養液が完成したら、
原液のまま使わず、必ず薄めて使用します。
虫除け目的の場合は、
「効かせたい」気持ちから濃くしたくなりますが、
濃すぎると植物や土壌環境に悪影響が出る可能性があります。
基本の希釈倍率
- 100〜300倍希釈が目安
- 初めて使う場合は300倍程度からがおすすめ
わたしは最初、
「どうせ効かないかも…」と思って
やや濃いめで使っていましたが、
特に効果が劇的に上がる感じはありませんでした。
葉へのスプレー方法
虫除けとして使う場合は、
葉の表と裏、両方にスプレーします。
特に、
- 葉の裏
- 新芽周辺
は害虫がつきやすいので重点的に。
スプレーは、
- 風の弱い日
- しばらく雨が降らない時
に行うのがベターです。
使用頻度の目安
- 2〜3日に1回程度
- 雨が降った後は再スプレー
毎日スプレーすれば効果が上がる、
という感じでもなかったので、
やりすぎなくてもOKだと思います。
土への使用について
虫除け目的であれば、
基本は葉面散布のみで十分です。
土に与えると、
- 虫除け効果が分かりにくい
- 微生物バランスへの影響が不明
という点から、
わたしは「おまけ程度」にとどめています。
実際に使ってみた虫除け効果【作物別】
ここからは、
納豆菌培養液を家庭菜園の虫除け目的で使ってみた
正直な感想です。
対照実験をしたわけではないので、
あくまで「体感レベル」になりますが、
使ってみた作物ごとにまとめます。
きゅうり
一番期待していたのが、きゅうりの害虫対策でした。
- 主な害虫:ウリハムシ
- 使用頻度:ほぼ毎日
結果としては、
食害が「気持ち減ったような気がする」
という、かなり控えめな効果でした。
劇的に防げた感じはなく、
葉に穴は普通にあきます。
ただ、
何もしなかった場合よりは
多少マシだった…かもしれません。
シソ
• 使用頻度:かなりこまめにスプレー
にもかかわらず、
毛虫にしっかり食べられました。
葉が柔らかいせいか、
納豆菌培養液では
毛虫系の食欲は止められなかった印象です。
ベビーリーフ
- アオムシ → 見かけなかった
- アブラムシ → 普通に発生
納豆菌培養液のおかげなのか、
たまたまなのかは分かりませんが、
アブラムシ対策としては効果を感じませんでした。
ハツカダイコン
• 発芽後から継続してスプレー
結果は、
アオムシに完全敗北。
納豆菌培養液だけで
虫除けするのは厳しいと実感しました。
総合評価
正直なところ、
- 害虫が寄ってこなくなる
- 無農薬でも安心できる
というレベルの効果は期待しない方がいいです。
「やらないよりはマシかも?」
くらいの位置づけが現実的だと思います。
納豆菌培養液の虫除け効果が弱かった理由を考えてみた
実際に使ってみて、
「思ったより効かないな…」と感じた理由を
自分なりに整理してみました。
納豆菌培養液は万能ではなく、
性質を理解して使わないと期待外れになりやすいと感じます。
即効性のある虫除けではない
納豆菌培養液は、
いわゆる殺虫剤や忌避剤のように
虫をすぐ遠ざけるものではありません。
あくまで、
- 葉の表面環境を変える
- 微生物のバランスを変える
といった、
間接的・穏やかな作用だと考えられます。
すでに虫が大量発生している状態では、
ほとんど効果を感じられないのも納得です。
アオムシ・毛虫系には向いていない
今回一番ダメージが大きかったのが、
アオムシ・毛虫系の害虫でした。
これらは、
- 食欲が強い
- 忌避物質が少しあっても関係なく食べる
ため、
納豆菌培養液では歯が立たない印象です。
「虫除け」というより、
「環境改善寄りの資材」だと割り切った方がよさそうです。
環境や条件に左右されやすい
- 雨で流れる
- 日差しで効果が薄れる
- 作物の種類によって反応が違う
など、
効果が安定しにくいのもデメリット。
毎日スプレーしても
結果が大きく変わらなかった点からも、
再現性はあまり高くないと感じました。
保存・管理の難しさ
納豆菌培養液は「生き物」。
- 保存状態が悪い
- 発酵が進みすぎる
と、
本来の効果が出ていない可能性もあります。
自分の管理が完璧だったとは言えず、
この点も影響していそうです。
納豆菌培養液が向いている人・向いていない人
ここまでの体験を踏まえて、
納豆菌培養液を虫除け目的で使うのに向いている人/向いていない人をまとめます。
事前にここを知っておくと、
「思ってたのと違った…」を減らせるはずです。
納豆菌培養液が向いている人
- 化学農薬はできるだけ使いたくない
- 無農薬・減農薬にこだわりたい
- 害虫が「多少つく」のは許容できる
- 予防目的で、穏やかな方法を探している
- 実験感覚で家庭菜園を楽しめる
こういう人にとっては、
納豆菌培養液は気軽に試せる虫除け手段だと思います。
特に、
- ベランダ菜園
- プランター栽培
のように、
被害が小さい環境では取り入れやすいです。
納豆菌培養液が向いていない人
- 虫を絶対に寄せたくない
- すでに被害が深刻
- 効果がはっきり見えないと不安
- 管理・手間をかけたくない
こういう場合は、
正直ストレスが溜まると思います。
即効性や確実性を求めるなら、
納豆菌培養液だけで対策するのは
おすすめしません。
「これだけ」に頼らないのが正解
個人的な結論としては、
納豆菌培養液は
虫除け対策の「補助」くらいがちょうどいい
です。
- 手で捕る
- 防虫ネット
- 他の自然派スプレー
と組み合わせて使う方が、
精神的にも楽でした。
他の虫除けと比べるとどう?【唐辛子液との比較】
納豆菌培養液を使ってみて、
「もう少し効く方法はないかな?」と思い、
次に試そうとしているのが唐辛子液です。
実際に使ってみた感覚や、
納豆菌培養液との違いをまとめます。
納豆菌培養液の特徴(虫除けとして)
- 刺激が弱く、植物への負担が少ない
- 人やペットへの影響が少なそう
- 即効性はほぼ期待できない
- 効果が分かりにくい
→予防重視
唐辛子液の特徴
- 虫への刺激が強い
- 即効性が期待できる
- 害虫被害が出ているときに使いやすい
- 濃度管理を間違えると植物に負担が出る
→対処療法・即効性重視
どちらを選ぶべき?
- 被害が出る前 → 納豆菌培養液
- すでに食われている → 唐辛子液
という使い分けが現実的だと感じました。
納豆菌培養液だけで
すべての害虫対策をまかなうのは難しいですが、
環境にやさしい方法を重ねる一つとしてならアリです。
唐辛子液の記事はこちら
納豆菌培養液より
「効いた感覚」があったのがこちら↓
虫にやられる前に、
早めに使ってみるのがおすすめです。
まとめ
納豆菌培養液を、家庭菜園の虫除け目的で使ってみました。
結論としては、
- 虫が寄ってこなくなるほどの強い効果は期待できない
- アオムシ・毛虫系の害虫にはほぼ効果なし
- 予防目的・補助的な虫除けとしてならアリ
という結果でした。
無農薬で穏やかな方法を試したい人には向いていますが、
すでに被害が出ている場合は、
より即効性のある対策と併用するのがおすすめです。



