ドライヤーにこだわりが出てきたのは、つい最近のことです。
それまでは「乾けばいい」派で、高級ドライヤーにはまったく興味がありませんでした。銭湯やホテルで有名どころのドライヤーを使う機会はあったけれど、「悪くはないけど、まあこんなもんか」という感想で終わっていました。
そんな私のもとに、シャープのプラズマクラスタードライヤー IB-P802 がやってきました。使い始めて、少し考えが変わりました。
箱から出してまず思ったのは、軽い。
持った瞬間、拍子抜けするくらい軽かったです。それまで使っていたパナソニックの廉価モデル(EH-NE5B ノズル込み約475g)より、むしろ軽く感じたくらいです。スペック上はIB-P802の方が重いはずなのに、不思議でした。
おそらく理由のひとつはヘッドのコンパクトさだと思います。ノズルが従来機より約1/3のサイズになっていて、腕を伸ばして使うときの「てこの負荷」が少ない。重心がグリップ寄りにある感覚で、腕が疲れにくいんです。
ホテルで使ったリファPROはコード込みで約740g。重さそのものもありますが、ヘッドが大きく重心が先端寄りなので、5日間使い続けると腕への負担が地味に気になりました。毎日のことを考えると、この「体感の軽さ」は思った以上に重要だと感じています。
シャープといえばスティック掃除機の軽さが有名で、母も愛用しているのですが、ドライヤーも同じ思想で作られているのかなと感じました。
乾かすのが、明らかに速くなりました。
もともとドライヤーは風量重視で選ぶタイプで、以前使っていたパナソニックのEH-NE5Bも風量を重視して選んだモデルです。そのEH-NE5Bと比べても、IB-P802の速乾性は明らかに上でした。風量が上がっただけでなく、風の当たり方がまったく違う。「点」ではなく「面」で乾く感覚です。
銭湯で使ったゴリラのドライヤーも風量はかなり強かったのですが、細いノズルから風を集中させているタイプ。後ろで着替えている人に直撃するくらいの勢いなのに、頭全体を乾かすには一箇所ずつ当てていく必要があって、意外と使いにくさを感じました。
IB-P802はボディが太く、風が自然に広がって髪全体に届く設計です。シャープが「速乾エアロフォルム」と呼んでいる形状で、大量の風を地肌まで届けることで根元から乾かす仕組みだそう。
確かに、ドライヤーを大きく動かさなくても、広い範囲がまとめて乾いていく感じがあります。数字以上に軽さを感じるボディと合わせて、早く乾くから髪を乾かすのが苦痛じゃなくなりました。
風量を数字で比較してみると、驚きの結果でした。
各モデルの風量を並べてみます。
| モデル | 風量 |
|---|---|
| リファ BEAUTECH DRYER PRO | 約1.4m³/分 |
| パナソニック EH-NE5B (パナソニック廉価モデル) | 約1.9m³/分 |
| ドウシシャ GRD-2501 (ゴリラのひとふき) | 非公開 |
| シャープ IB-P802 | 約5.1m³/分 |
ここで気になるのがゴリラのドライヤーです。「最大風速63.91m/秒」という数字を前面に出していますが、風量(m³/分)は非公開。単位が違うので他機種と比較もできません。
風量の数字だけでは、風の質や使い心地まではわからないということです。
そしてこの表を見てもうひとつ驚いたのが、リファPROの風量がパナソニックの廉価モデルを下回っていることです。リファは温度センシングによる仕上がりの質で勝負している設計なので方向性が違う、ということなのですが、風量重視の私には正直かなり意外な数字でした。
そしてIB-P802はEH-NE5Bの約2.7倍、リファPROと比べると約3.6倍の風量があります。風量重視で選んできた私には、この数字は正直かなり刺さりました。
わたし風量が強いのに、うるさくないし痛くもない。面で乾くから髪の毛もからまらない。
モードが多彩で、季節や気分で使い分けられます。
搭載モードはHOT・COLD・BEAUTY・SCALP・WARMの5種類。私がよく使うのはBEAUTYモードとWARMモードです。
BEAUTYモードは、温風と冷風を自動で切り替えながら乾かすモード。キューティクルを引き締めてツヤを出す効果があるとされています。実はこの「温度センシングで温冷を自動切替する」機能、リファのドライヤーの売りだと思っていました。使ってみて初めて、IB-P802にも同じことができると気づきました。
しかも風量はIB-P802の方が圧倒的に上。リファPROのように自分でドライヤーを振って熱を逃がす必要もなく、ただ当てるだけで乾いていきます。価格帯もシャープの方がずっと手が届きやすい。正直、リファへのイメージが少し変わりました。
WARMモード / SCALPモードは、温度を抑えたぬるめの風で乾かすモード。夏場、ドライヤーの熱で汗をかきながら乾かすのがつらくて……そんなときにこのモードが助かっています。
温度が低い分、乾くのはHOTモードよりも少し時間がかかりますが、暑い季節の洗髪後にはありがたい存在です。ちなみにWARMモードは約75°C、SCALPモードは約50°C。名前に関係なくその日の気分で使い分けています。
モードが5種類もあると使いこなせなさそう、と思うかもしれませんが、一緒に使っている夫はHOTとCOLDしか使っていません。
それでも十分快適に使えていて「なんか風が高級な気がして気持ちがいい。もう前のドライヤーには戻れない」らしいです。笑
モードは「気が向いたときに試す」くらいの気持ちで大丈夫だと思います。
プラズマクラスターの効果は、正直わかりません。
シャープのドライヤーといえばプラズマクラスター。イオンで髪をコーティングして潤いを保つ、静電気を抑える、といった効果が謳われています。
でも正直に言うと、実感できているかどうかわかりません。パナソニックのナノイーも同様で、使い続けて「なんとなく良い気がする」程度のものだと思っています。
これはプラズマクラスターが効かないということではなく、日々の髪の状態はトリートメントや乾かし方など他の要因も絡むので、イオンだけの効果を切り分けて実感するのが難しいということです。「気になる方はメーカーの説明を参照してください」というのが正直なところです。
私がやっているヘアケアについてはこちらに詳しく書いています。
使ってみて、シャープを見直しました。
正直、シャープのドライヤーに期待していたわけではありませんでした。高級ドライヤーといえばリファやパナソニック、というイメージが先にあって、シャープはそのイメージの外にいたメーカーです。
でも毎日使い続けて、考えが変わりました。軽くて、速く乾いて、モードも充実している。リファのドライヤーに憧れていた機能が、より手の届きやすい価格で手に入る。風量重視で選んできた私にとっては、むしろこちらの方が合っていたかもしれません。
こんな方に向いていると思います。
- 風量重視でドライヤーを選びたい
- 毎日使うものだから軽さを重視したい
- リファやパナの高級モデルが気になるけど価格で迷っている
- 温冷自動切替など、髪ケア機能も試してみたい
逆に、リファのように仕上がりの質感や髪のまとまりを最優先したい方には、リファの方が合っているかもしれません。リファのあのデザインは乙女心に刺さります。IB-P802は「速く、快適に乾かす」ことへの完成度が高いドライヤーだと感じています。
※IB-P802はAmazonでの取り扱いがないため、同スペックの型落ちモデルIB-P801のリンクを掲載しています。型番と発売年以外の違いはありません。








