
キセログラフィカを発根させたいけど、なかなか根っこが出ないよ〜

3ヶ月で発根したよ!注意点も教えるね。
こんにちは。去年冬からチランジアを育て始めた新米チラマニアです。
今回はチランジアの王様と呼ばれるキセログラフィカを屋外管理3ヶ月で発根させた方法を写真ありでお伝えします!
- キセログラフィカを発根させる方法
- キセログラフィカ発根のコツ
- 屋外管理のコツと注意点
- 屋外管理と室内管理、どちらがいいのか
キセログラフィカを発根させる方法
キセログラフィカを発根させるための手順はたったこれだけ。
- 軸を処理する
- 素焼きの鉢に植え付ける
- 毎日夕方に水やりをする
- 調子が良ければ、葉の間に肥料をあげる
- 3ヶ月弱で発根!
①軸を処理する
こちらのサイトを参考に、軸の部分を薄くすることが発根のポイントなのでは?と思い、
まず軸を処理しました。

このようにキセログラフィカの軸を限りなく薄くしました。
カッターで薄く削るように切ります。
見た目より意外と柔らかく、スムーズに進みました。

刃物を使用するのでケガをしないよう注意して作業してください!
軸を処理した後は半日程度乾かしてから植え付けてみました。
傷口からばい菌が入って腐るのを防ぐ目的です。
なお、発根促進剤は使いませんでした。
より早く発根させたい場合は使ってみても良いかも??
②素焼きの鉢に植え付ける
水はけ重視で素焼きの鉢に植え付けました。
鉢のサイズは4号くらいでかなり小さめ。

用土は多肉植物用の土です。余っていたので使いました。
- 水苔
- ココピート
- 多肉植物の土
- 赤玉土


植えるというより土の上に置いてある感じです。
③毎日、夕方に水やりをする
キセログラフィカは水が好きなので毎日たっぷりと水やりをします。
屋外なので豪快にジョウロで水をあげています。
株元には水を貯めた状態です。
④調子が良さそうなら肥料をあげる
成長している様子が見えたので、肥料をあげてみました。
使用したのはダイソーの観葉植物の肥料。
成分は茶殻とコーヒー殻だから、有機肥料なのに嫌なニオイがしません!
冬に室内に取り込む時も安心ですね。
こんな感じで適当に葉の間に挟んでいます。

原産地では落ち葉などを葉の隙間に貯め、アリと共生しているキセログラフィカ。
それを肥料+屋外管理で再現してあげる感じです。
⑤3ヶ月弱で発根を確認

5月12日に発根管理を開始。
それから87日後に発根を確認できました。

あまり頻繁に触るのも…と思いしばらく見ていなかったので、
本当はもう少し早く発根していたかもしれません。
キセログラフィカを屋外で発根させるコツまとめ
- 栽培に適した気温のときにチャレンジする
- 暑さ対策をする
- 水やりはたっぷりと
- 葉焼けしないよう遮光する
栽培に適した気温のときにチャレンジする
キセログラフィカの栽培適温は20°C〜30°Cとされています。
筆者は5月〜8月にかけて屋外栽培で発根しました。
冬季は室内でも気温が低くなりがちで、発根には向きません。
暑さ対策をする
夏季も今度は暑くなりすぎで成長が鈍りがち…とされていますが、暑さ対策をすれば意外と大丈夫でした。
- 煮えないように昼間の水やりを避ける
- 風通しをよくする
- 適度に遮光する
- 室外機の風を絶対当てない
- コンクリートの放射熱対策をする
ベランダ栽培で見落としがちなのがコンクリートの放射熱。
- 踏み台などの上に置く
- 人工芝やマットを敷く
- 大きい植物の根元に置く

うちでは家庭菜園のプランターの上にキセロの鉢を置いていました!野菜が日陰を作ってくれるので一石二鳥です。
水やりはたっぷりと
屋外管理なので、他の植物と同様にジョウロで水やりをしています。
葉の間に水が貯まりますが、そのままにしています。水を貯めてあげる方が成長が早い気がします。
水やりのタイミングは夕方。
チランジアは夕方〜夜間に気孔を開き水を取り込むそうです。
真夏の真昼間は、水をやると蒸れて植物が弱ってしまうのでNGです。
葉焼けしないよう遮光する
キセログラフィカは直射日光に長時間当たると葉焼けしてしまいます。
日当たりが良すぎる場合は、サンシェードなどで遮光しましょう。

我が家のキセログラフィカは少し葉焼けしてしまっています。
黄色っぽくなったり茶色くなっているところが葉焼けしてしまった箇所です。
めんどくさくて途中までサンシェードを設置していなかった結果です。とほほ。
一度こうなった部分は元に戻らないので、遮光には気をつけてください!
キセログラフィカの発根には屋外と室内どちらがいいか?
季節などの条件が良ければ屋外の方が発根しやすいと思います。
屋外栽培での3ヶ月の変化がこちら。


葉の数が圧倒的に増え、サイズも大きくなりました。
発根にはエネルギーが必要です。株が充実してくると発根も早い!
屋外の自然光・風通しはメリットが大きいです。
水やりも屋外ならジョウロでかけられてラクです。
気候の良い春〜秋にかけて屋外栽培で発根にチャレンジするのが一番オススメです。
室内でチランジアの発根にチャレンジする際のコツ・注意点
もし自分が室内で発根にチャレンジするなら…と考えてみました。
- サーキュレーターで常に空気の流れを作る
- 窓際でレースカーテン越しの光を当てる
- 室温を15°C〜30°Cに管理する
- エアコンの風が当たらないようにする
- 霧吹きで毎日水をあげる
- 週に1,2回バケツの水に浸ける(ソーキング)
- 常に根元を水に浸けておく
室内ではサーキュレーターがマストです。
空気の動きがないとカビの原因にもなります。
つけっぱなしにするので、消費電力が少ないDCモーターのタイプがオススメです。
また、チランジアは案外水が好き(テクトラムなど一部の品種を除く)…ということで
乾燥しないようにしっかり水をあげます。
ネットでは水やりは週1回という記述もありますが、風通しが確保できるなら毎日あげても大丈夫です。
霧吹きだけではムラになりがちなので、週に1,2回バケツの水に浸け、全体が濡れるようにします。
私はつけ置きはせず、全体が濡れたらすぐに引き上げます。

昔、つけ置きして忘れて枯らしてしまった経験あり…。つけ置きの効果は賛否が分かれるところなので、危ないことはしません。
根元に水分がないと発根しないので、根本は軸の部分が触れる程度コップの水に浸けます。
室内ではカビが生えるのが嫌なので用土は使いません。
屋外発根がうまくいかない原因と対策
発根がうまくいかない場合の主な原因と対策をまとめてみました。
原因 | 対策 |
---|---|
強い直射日光 | 葉焼け防止に遮光ネット使用 |
根腐れ | 水はけの良い鉢・用土を使う。風通しをよくする |
極度の乾燥 | 水やりを毎日たっぷりと。環境によっては朝夕2回の水やり |
低温 | 最低気温が15°C以下の日は室内に取り込む |
高温 | 最高気温35°C以上の日は室内に取り込む |
根が乾いている | 軸がしっかり用土に接するようにする |
発根後の管理
発根後も屋外の明るい日陰+通風の良い環境を維持します。
真夏や真冬など極端な環境では屋内に移動させるのも手です。

筆者はめんどくさがりやなので、台風の時くらいしか取り込んでいません笑
まとめ
屋外管理はキセログラフィカの発根に最適な方法のひとつ。
光・風・水分のバランスを整え、経過を観察することで管理の成功率がぐっと上がります。
根が出る瞬間は感動的なので、ぜひ記録を残しながら育ててみましょう。