「土がいらない植物」として人気のエアプランツ。
おしゃれなインテリアとして飾れる一方で、正しい育て方を知らずに枯らしてしまう人も少なくありません。

エアプランツは水やりがいらない?

生きている植物だから水がないと枯れてしまうよ〜
この記事では、エアプランツ栽培2年目の筆者がエアプランツの基本的な育て方を初心者向けにわかりやすくまとめました。

初心者に近い目線でわかりやすくお伝えします!
エアプランツ(チランジア)とは?
エアプランツ(チランジア)は、パイナップル科チランジア属に属する植物です。
根は土から養分を吸収するためではなく、主に樹木や岩にくっつくために使われるそう。
葉から水分や栄養を吸収するのが特徴で、「空気中の水分だけで生きる」と言われることもありますが、実際にはしっかりとした水やりが必要です。
エアプランツの原産地では、朝方や夕方に発生する深い霧がエアプランツに水分を与えます。でも、日本の室内やコンクリートジャングルでは乾きすぎ。日本では水やりが必要なんです!
エアプランツの基本的な育て方
1. 光の当て方
初心者が陥りがちな「光量不足」
初心者がやってしまいがちなのが光量不足。
エアプランツの理想の光量は、「明るい日陰」「レースカーテン越しの光」と言われています。

明るい?日陰?どっちなんだい!
明るさを照度(ルクス)で比べてみました。
明るい日陰(屋外) | 3000~10000ルクス |
シーリングライトの下 | 1000ルクス程度 |
レースカーテン越しの日光 | 2000~5000ルクス程度 |
https://greensnap.jp/greenBlog/5771859
屋外の明るい日陰は室内照明の3倍〜10倍も明るい!
室内はエアプランツにとって思ったよりもです。

部屋が北向きだからエアプランツは難しいかも…
光量確保が難しい場合は植物育成ライトというものもあります。
一つあるとエアプランツの置き方の自由度が増すので、持っていて損はありません。冬場の光量不足対策にもオススメです。
安価なものならAmazonで1500円程度〜購入できます。
直射日光は必ず遮光を!
直射日光は葉焼けの原因になるため、レースカーテン越しの窓辺が理想的です。
写真は屋外で葉焼けしてしまったエアプランツの写真です。
茶色くなっている部分が葉焼けです。

一度葉焼けしてしまった部分は元に戻らないので注意してください。
直射日光が当たる屋外ではサンシェードやすだれなどで遮光する必要があります。
2. 水やり(ミスティング & ソーキング)
• ミスティング(霧吹き)
私は1日1回、毎日霧吹きします。
- 週何回と決めると絶対忘れる
- エアプランツは思ったよりも水分が必要
- 毎日霧吹きしてあげた方が調子が良さそう
よく「週2〜3回霧吹きしましょう」と書いてあるものを見ますが、
初心者は絶対霧吹きするのを忘れます。
毎日やる!と決めた方が習慣化しやすいです。
できればやるタイミング(朝起きた時・帰宅直後など)も決めると良いです。
そして、毎日霧吹きする!と決めてて1日忘れたとしても次の日にやればエアプランツは大丈夫。でも、週2回やると決めててすっかり忘れてしまったら枯れてしまいます…
忘れそうならスマホのリマインダーを設定しておくのもオススメです。
• ソーキング(水に浸ける)
週に1回、エアプランツ全体を水に浸けてすぐに引き上げます。
漬けた後はエアプランツを逆さまにして水気を切ります。
ソーキングをすることで霧吹きでは届かないところに水分を直接あげられるので、育ちがよくなります。
でも、毎日霧吹きしているなら必須ではないです。
つけ置きについて
ソーキングの時、2〜3時間ほどつけ置きすることを推奨するサイトがあります。でも、これは初心者にはおすすめではありません。私も初心者の時、エアプランツをつけ置きしたまま忘れて枯らせてしまったことがあります。また、つけ置きをしてもエアプランツが吸収できる水分の量には上限があります。ソーキングは必須ではないので、エアプランツ初心者はとにかく枯らさない!を目標に日々の霧吹きを頑張りましょう。
3. 風通し
風通しの悪さは初心者がエアプランツを枯らしてしまう大きな原因の一つ。
完全無風の室内ではカビたり腐ったりトラブルを起こしがちに…特に水やりの後は風通しをよくして素早く乾かさないと、中心から腐って枯れてしまうことがあります。
室内ではなかなか風通しの確保が難しいので、サーキュレーターの使用がオススメです。

エアコンの風が当たってたら風通しバッチリかな?

エアコンの風が当たるのはNG!
エアコンの風は乾燥しているので直接当てるのは絶対NGです。
エアプランツはエアコンの風が直接当たらない場所に置いてあげましょう。
空気を面で動かすイメージでサーキュレーターの使用がオススメです。
4. 温度管理
適温:15〜30℃
- 窓際:冬の夜間は意外と冷え込んでしまう。
- お風呂場:入浴時は40°C近い蒸気が当たる。夜間の冷え込みも厳しく、温度差が激しい
- 床の上:冬場の冷え込み
- 夏場の屋外:最近は気温40°C以上になることも。直射日光や放射熱の当たる場所はそれ以上になる。
初心者が特に気をつけたいのは、冬場の夜間の窓際。
窓際は光量が確保しやすく、室内では一番育てやすい場所です。
でも、夜になって暖房を消すと、窓から冷気が来て結構冷え込みます。
朝方には5°Cを下回ることも…
種類にもよりますが、エアプランツは10°Cを下回ると成長しにくくなり、5°Cを下回ると枯れてしまう可能性が高くなります。
冬の夜間は窓際から離すなど冷え込み対策が重要です。
5. 肥料
エアプランツには肥料は不要です。
どうしても肥料をあげたい場合は、春と秋の成長期に通常量の倍(2000倍程度)に薄めた液肥を水やりがわりに霧吹きであげるといいでしょう。
枯らさないためのチェックリスト
初心者によくあるトラブルをまとめてみました。
今までにご紹介した基本の育て方を守っていれば遭遇しないと思いますが、ピンチの時のトラブルシューティングです。
飾り方のアイデア
初心者におすすめの飾り方が「吊るす」方法。
写真はセリアのカゴを使ってカーテンレールに吊るしたエアプランツの様子です。

吊るす方法なら風通しが確保しやすく、簡単です。
エアプランツが増えてきたので麻ひもでネットを作り吊るしてみました。

他にもガラス瓶に入れたり、流木にくっつけて育てたりもできます。
でも、蒸れやすい容器に入れっぱなしはNG。必ず取り出して水やりと乾燥をしましょう。
まとめ
この4つさえ押さえれば、初心者でも長く楽しめます。
お世話の習慣化しやすさ・管理しやすさ・とにかく枯らさないことを重視して書きました。困ったら何度でも戻ってきて読み返してみてください。ブックマーク推奨です!